折り紙ばっかり作ってないでたまには僕の事も気に
してほしい。
何時もの様に折り紙を眺める。


「ねぇ、屑桐。」
器用に動く指先は止めずに視線だけを此方に移す。
折り紙なんか破ってしまいたい。
そんなこと口にしたら彼は何というだろう。
「なんだ?」
途中で呼びかけられたのが気に障ったのだろうか。
口調が怖い。
でも、彼はそんなことで怒ったりはしない・・・はず。


「僕にも構って。」
「は?」
「折り紙ばっかり折ってないで僕にも構って!!」
必死に懇願してみる。
屑桐は驚いた顔をしていた。
僕はそんなに怖い顔をしていたかなぁ?

「判った。構ってやろう。」
そのまま作りかけの折り紙を地面に置く。
「で、どう構って欲しい?」
しまった。どこまで考えていなかった。
僕はなんと答えれば良いか困ってしまった。
そのまま気まずい時間が過ぎる。


不味い、不味い、不味い。


屑桐がまた折り紙を手に取ろうとした。
僕のほうを向いて―――!

「きっ、君のお膝に座ってもいいか・・・な?」

顔が高潮するのが判る。
恥ずかしい!!屑桐はどう思っただろう。

「・・・来い。」

ぽんぽん、と自分のひざを叩く屑桐。
恥ずかしそうに俯いているようにも見える。
「失礼します。」
「バッチコイ」
屑桐に背中を向けて座ったので顔は見えないが、
きっと屑桐は紅くなっているんだろう。
勿論、僕も。


ぎゅっとお腹の部分に回される腕。
暖かくて、恥ずかしくて、腹筋に力が入る。
あぁ、恥ずかしい。でも幸せ。



「ねぇ、お願いがあるんだ。」
「あとひとつだけならな。」



「このまま、キスして。」







【あとがき】
キスしてダーリン!!!!!
意味が判らんがなー。とりあえず今はキュンキュンで
いきますぞー!!
でも屑桐さんのバッチコイって・・・。
稲中?w












戻る














SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送