それは押入れの奥深く。
眠っているそれを見つけた。

夜中、こっそりと開けてみた押入れ。
中に入っているのは。

自転車。

牛尾が怪我をしないように親が隠したソレ。
コレを見たのは何年ぶりだろうか。
昔は良くコレに乗って色々なところへ出かけた。
そうだ、コレに乗ってどこかへ行こう。


椅子にかけてあった白いカーディガン。
急いで羽織って自転車を静かに持ち出す。

ほこりを被っているのも気にせず急いで飛び乗った。
少しでも長く外に。

冬の夜空は思ったよりも綺麗だった。
オリオン座はもう見えなかったけれど、いつか見た夜空を
思い出す。


急ぎすぎて見失っていた。
何か大切なものを。


何を忘れてしまったんだろう。
何を、どこにおいてきてしまったんだろう?

ただただ考える。

僕は何かを犠牲にして新しいものを得る。
何かを犠牲にしなければ僕の手には収まらないから。
捨てたくないものまで捨てなければならない時がある。
捨てたくないものが逃げていくときもある。

色々な人やものが抱えきらなくなって僕から落ちていく。
誰か、拾ってくれないかな?

僕には、大きすぎるものが多いから



無くして解る、愛の意味が。






【あとがき】

ぎゃぼ。意味がわからないデスね。
次は頑張ります。










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