自分自身を見つめてみようと思った。
切欠は簡単。
失恋という絶望。

絶望から自分自身を見つめるってどういうことか。
勇気のいることかもしれないけれど。
今は、そうするしかないから。



「おっ前を知りたい。オッレを知って欲しい。」
「お前とは気が合う気がするから。」

そんな甘い言葉にだまされて。
いや、騙されたなんて思っちゃ駄目だ。
だって、これははじめから僕の片思いだったのだから。
オルゴールを聴きながら思い出す。
たった一週間の間の出来事なのに。
はるか昔のことみたい。

「好き」って想いに騙されて。
これって欲望?
触れたい、抱かれたい、愛が欲しい。
利用しようとなんか思ってないよ。
そうただの一方通行。

僕は、彼を愛していた。


では、愛するって何だろう?
ポルノグラフィティの歌の中に
『愛するは愛したいと願うこと』
って言ってた。
でも、他の本には
『愛するってただ、相手を想うこと。』
『快楽も捨てられて、何もかも捨ててしまえるくらい
相手を考えること。』
って書いてあった。
僕の愛って何?
どれにも当てはまってないようで当てはまってる。
僕は本や他人の言うことに縛られている?

ただ、愛されたいし、愛したい。
彼のためなら何を捨ててもいい。
それじゃ駄目なの?



違う。
愛されたいけど、相手に届かなかった。
ただそれだけなんだ。
よく考えると僕って駄目だなぁ。
でも、意外と自分のこと好きかも。
ありのままの自分って好きになれる気がする。
本気だって思う。
自分が好きって素敵だ。
きっと、僕以外の人も好きになれる気がした。
でも、他人に認められないのは寂しいよね。



なんて考えながら夜道を歩いた。
ぼーっとしていたので前に人がいたのも気付かなかった。

「あ、すいません・・・」
「牛尾。」
「ぁ、屑桐・・・」

何時ものように笑顔を作って見せようと思ったけど
無理だった。
嗚咽と共に溢れる涙。

「なッ!?」

動揺する屑桐から視線を下に向け、野球用のキャップを
深くかぶった。
目も顔も見えないように深く、深く。

「どうした_?」
「へへっ・・・なんでだろ?」
「?」
「今だけ、今だけでいいから。」


「たまには泣いてもいいですか?」


僕は、泣きたかったんだ。
心の中のモヤモヤが何の感情だったかを
やっと理解することが出来た。


【あとがき】

ごめんなさい!!たまには失恋物もよくなくな〜い?
(良くねぇよ)
ただ、書きたかったんだ。
後悔はしていない。
獅子牛?屑牛?
獅子←牛くらいが妥当か?
次は頑張ろうと思った!(←感想)




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